「米国が外国から受け取った大きな贈り物は二つあると思う。一つはフランスから贈られた自由の女神、もう一つは日本から贈られたワシントンの桜だ」
日本の藤崎一郎駐米大使は最近、さまざまなセミナー、イベント、インタビューなど機会あるごとに必ずこのように発言している。日米関係改善のため、今年で100周年を迎えるワシントンの「桜祭り」を最大限に活用しようという狙いが見て取れる。
毎年3月末から4月初めにかけ、ワシントンのポトマック川沿いを彩る桜並木は、1912年に日本が「友情の印」としてプレゼントした3020本の桜がルーツだ。その桜は、今ではワシントンの記念品に必ず登場する名物になった。毎年100万人以上の花見客が訪れ、ワシントンに1億5000万ドル(約122億円)以上の経済効果をもたらしている。
日本がこの機会を逃すまいと必死になっているのは、ある意味当然だ。日本大使館の努力で既に市内の博物館では「桜と日本」「日本の侍」をテーマにした特別展示会が開かれているほか、桜祭り100周年の記念切手、写真集も発売され、雰囲気を盛り上げている。桜祭りは通常2週間だが、今年は5週間にわたって行われる。その上、主催者は祭りの名誉議長にミシェル・オバマ大統領夫人を迎えることに成功した。