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【グラニュース】


2012年グランパス新章“奪冠”

2012年3月9日 紙面から

王座奪回へ、名古屋グランパスの新しいドラマが始まる。7日のアジア・チャンピオンズリーグ開幕に続いて、J1リーグがいよいよ10日に開幕する。ドラガン・ストイコビッチ監督(47)が新戦力と新システムを駆使して、再びJの頂点へ、そしてアジア初制覇に挑む。

 就任5年目を迎えたストイコビッチ監督の最大のターゲットは、昨年わずか勝ち点1差で逃したJリーグのタイトル奪還だ。「私は24時間Jリーグのことを考えている。日本で最も重要なタイトルはJリーグのタイトルなんだ」。昨季とほとんど変わらない強力な陣容を擁し、まず日本一、そして初のACL制覇と合わせた“2冠”を目指す。

 2月の別府キャンプでは激しいフィジカルトレーニングをあまり課さず、調整重視の練習で開幕への準備を整えた。35歳のGK楢崎主将を筆頭に、DF闘莉王、増川、MF中村、FW玉田と主力には円熟の域を迎えた30代の選手がそろう。「特別なことをする必要はない。キャンプの収穫? みなさん(報道陣)はいつも同じ質問をするね」と指揮官は笑った。動かざること山のごとし。静かなキャンプは自信と信頼の証しだ。

 そんなストイコビッチ監督がプレシーズンで行ったほとんど唯一の“テスト”が、新加入のDFダニエルを加えた3バックシステムだ。左右の両サイドを高めに配置。「攻撃的になる」と評する新布陣では、闘莉王が持ち味のオーバーラップを積極的に繰り出す。「こういう引き出しがあるということが大事」とピクシー。攻撃サッカーは少しずつ進化している。

 2月末には母国・セルビアで母が暮らす実家に手投げ弾が投げ込まれるという事件が起こった。ストイコビッチ監督の心中は穏やかではなかったはずだが、「私には仕事がある。ベストを尽くし、結果を出すことだ」と雑音をシャットアウトした。プレーヤーとして指揮官として数々の歴史を塗り替えてきたピクシーが、今年もピッチに新たな夢を描き出す。 (木村尚公)

 

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