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【大リーグ】

黒田は2イニング3失点も収穫 初OP戦先発で黒星も動じない

2012年3月9日 紙面から

 【タンパ(米フロリダ州)AKI猪瀬】ヤンキースに移籍した黒田博樹投手(37)=前ドジャース=が7日(日本時間8日)、レイズとのオープン戦に初先発。2イニングを3安打3失点で新天地初戦は残念ながら黒星発進となった。それでも計28球で持ち球全てを試し、ストライク先行で2奪三振。与えた四球もなく、大豊作のマウンドとなった。次は中4日で12日(同13日)のアストロズ戦に登板の予定だ。

 ベテランは動じない。新天地での初マウンドを迎えた黒田はダイナミックなフォームからテンポよくアウトを重ねていく。3失点で負け投手にこそなったものの、収穫の多さを口にした。

 「いつもと雰囲気は違ったが、気持ちはいつも通りに入れたと思う。低めにボールが集まっていた。自分のイメージに近いボールが多かったとは思う」。1回は先頭ブリニアックをフォークで空振り三振に仕留めるなど三者凡退で料理。3番ゾブリストに対しては習得を目指すカーブで泳がせ、一ゴロに打ち取った。

 失点した2回のマウンドも反省点を見つけた。無死一、二塁のピンチを招くと、左打者のボートに甘く入ったスライダーを右翼線に運ばれた。

 「あの時は(サインに)首を振った。ボールになるよりは、という感じで投げた。悔いが残る」と淡々と振り返った。

 ジラルディ監督も威風堂々とした立ち居振る舞いを元ヤ軍の松井秀喜外野手(37)=アスレチックスからFA=に重ね合わせ、「松井もそうだったが、日本選手は国を代表する者としての責任感がある。黒田も似ている」と感心しきりだった。

 本番を想定したルーティンワークもスタート。黒田はドジャース時代から試合前のブルペンでは背番号18の2倍の36球を投げることを決めており、この日もきっちりと36球の投球練習をしてマウンドに向かった。

 「常にチャレンジ精神をもってドジャース時代を過ごしてきたので、ヤンキースでも同じ気持ちで挑戦していきたい」。エースのサバシアとともに先発ローテ入りは確約済み。37歳のベテランは常に向上心を持ちながら開幕を待つ。

 

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