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うま味たっぷり、温泉水入りパン 香美で販売 

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温泉水を使って生地を練った「パン・ド・カンパーニュ」=ハチ北温泉 湯治の郷

温泉水を使って生地を練った「パン・ド・カンパーニュ」=ハチ北温泉 湯治の郷

 温泉水で生地を練ったパンが「ハチ北温泉 湯治の郷」(兵庫県香美町村岡区大笹)に登場した。「パン・ド・カンパーニュ(田舎風パン)」で、「温泉水を使ったことで、たっぷりと水分を蓄え、小麦粉などのうまみを一層高めている」という。当面、お土産用として販売し、将来は食堂のメニューなどにも加える。

 フランスで古くから作られているパンで、販売しているのは直径約25センチ、高さ10センチの半球型。食事の時に少しずつ切り分けて何日もかけて食べるのが一般的という。

 製造は、新温泉町出身で、岩美町で洋菓子・パン店「トゥジュール」を開く稲木稔さん(34)が担当。石臼でひいた小麦の全粒粉やライ麦粉に温泉水を加え、天然酵母を利用して16時間もかけて発酵させる。その後、まきを使った石窯で焼き上げている。

 ぱりっとした表皮に対して、内層はもっちりしており、じわっと広がる甘さやうまみが特徴という。稲木さんは「温泉水にはミネラル分が多く、フランスの水と同じような感じでパンが作れる。伝統的な製法によるパンのおいしさを味わってほしい」と話す。

 同温泉の源泉からくんだ温泉水は、コーヒーや紅茶のほか、ご飯をたく際に使うと味が柔らかくなっておいしいという。同温泉の食堂で使っているほか、神戸や大阪からくみに来る“ファン”も多い。同温泉の提案で、温泉水を生かした田舎風パンを製造することになったという。

 1個1800円。同温泉TEL0796・96・1666

(小日向務)

(2012/03/08 09:15)

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