【釜山・塩塚未】ちゃんぽん麺の代わりにラーメン麺などを使った韓国式の「長崎ちゃんぽん」=写真=が流行する韓国釜山市で、長崎市が「本場の味」を広めようと21日、長崎ちゃんぽんの実演講習会を開く。長崎の料理人を派遣し、釜山の飲食店主らに調理法を伝授する。
韓国では近年、釜山を中心に、白いスープにラーメン麺やうどん麺が入ったピリ辛の韓国式の長崎ちゃんぽんが流行。昨年は「長崎ちゃんぽん」という商品名のインスタント麺がヒットするなど、長崎の味とは違った印象が広がりつつある。
講習会は、こうした韓国式が定着することを危ぶんだ長崎市釜山事務所が発案。当日は麺やスープの解説のほか、本場の料理人が長崎から持ち込むちゃんぽん麺やかまぼこを使って調理する。釜山側にはその様子を見たり、実際に味わったりしてもらう。
同事務所の佐々木康夫所長は「似ても似つかぬ長崎ちゃんぽんが横行する釜山への逆襲。まずは料理人たちに『本物』を体感してもらいたい」と張り切っている。
=2012/03/09付 西日本新聞朝刊=