国際北朝鮮 金主席生誕日に大祭典 70カ国以上に準備委員会 体制盤石アピール2012.3.9 01:30

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北朝鮮 金主席生誕日に大祭典 70カ国以上に準備委員会 体制盤石アピール

2012.3.9 01:30

 【ソウル=加藤達也】北朝鮮が金日成主席の生誕100周年に当たる今年の4月15日(太陽節)の前後数日間にわたり、海外からVIP待遇で約300人を招待し、大規模な「祭典」を計画していることが8日分かった。すでに日本を含む70カ国以上に準備委員会が組織されているという。北朝鮮関係者が明らかにした。

 大規模な祝賀行事を開催する狙いについて同関係者は、新指導者である金正恩氏の“お披露目”をするとともに、招待客を大々的に歓待して正恩体制の盤石ぶりを印象づけ、国際世論の軟化を図るためとしている。

 この関係者によると、昨年12月に死去した金正日総書記は生前、今年の太陽節を「経済大国への飛躍を確実にする重大行事」と位置づけ、自身が中心となり準備を進めていた。主要行事は4月11日から16日の日程で平壌を中心に開催することも決定済みで、金総書記の死去後、正恩氏が「(金総書記の)遺訓通り実施する」と関係部署へ指示したという。

 一連の行事は「金日成主席生誕100周年記念国際祭典」の名称で、北朝鮮の「朝鮮準備委員会」と各国の「国際準備委員会」が共催する形式。金主席のゆかりの地での植樹のほか、朝鮮半島の統一をめぐる討論会や共同文書の採択も行われる。海外からの招待客は北朝鮮最高級の羊角島ホテルに宿泊、国家行事にVIPとして参加するという。

 北朝鮮はすでに日本や欧州、アフリカ諸国などに準備委員会を設置。参加が見込まれる親北朝鮮の政財界人らを選定している。日本からは元国会議員ら招待客24人を含め、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)関係者や主体思想研究者ら100人規模の訪朝が見込まれているという。

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