科学【地震学はどう変わったか(3-3)】予知困難 等身大の説明大切+(3/3ページ)(2012.3.8 22:56

  • [PR]

科学

  • メッセ
  • 印刷

【地震学はどう変わったか(3-3)】
予知困難 等身大の説明大切

2012.3.8 22:56 (3/3ページ)地震・津波・地球科学
大木聖子・東京大地震研究所助教

大木聖子・東京大地震研究所助教

 --それでも地震予知への期待は根強い

 「研究が進めば進むほど予知の難しさが分かってきた。地震の正体は岩が割れる現象だが、それは岩石の組成や地下の圧力、温度といったさまざまな条件で変わってくる。例えば1枚の葉っぱを100回落としても一度として同じ落ち方をしないように、破壊現象もすごく複雑。割りばし一本の割れ方もよく分かっていない人類が、圧力や温度などの環境も分からない地下で、いつ岩石が割れるかを予測するのは非常に難しい」

                  ◇

【プロフィル】大木聖子

 おおき・さとこ 昭和53年、東京都生まれ。東京大大学院博士課程修了。米カリフォルニア大サンディエゴ校を経て平成20年、東京大地震研究所助教。専門は地震学、災害情報論。地震研の広報アウトリーチ室で一般向けの情報発信を担う。近著に「地球の声に耳をすませて」(くもん出版)。

関連ニュース

  • [PR]
  • [PR]

[PR] お役立ち情報

PR
PR

編集部リコメンド

このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。
© 2012 The Sankei Shimbun & Sankei Digital