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事件
【放射能漏れ】「帰還へ努力」作業員激励 佐藤知事が福島第1原発視察
2012.3.8 21:35
福島県の佐藤雄平知事が8日、事故後初めて東京電力福島第1原発を視察した。政府が昨年12月に「冷温停止状態」を宣言したことを受け、現場の状況を確認するとともに、復旧作業に当たっている作業員を激励した。
佐藤知事は正午前、Jヴィレッジに到着した後、マイクロバスで福島第1原発に移動。免震重要棟で小森明生(あきお)常務、高橋毅所長ら幹部から復旧作業の状況説明を受けた後、約150人の社員らを前に復旧作業をねぎらいながら「避難している人が一日も早く帰還できるような努力をしてほしい」と要請した。
この後、1~4号機から約300メートル以上離れた高台から外観を視察。社員から汚染水の状況などの説明を受けていた。このほか非常用ディーゼル発電機や原子炉注水ポンプ、処理水貯蔵タンクなど約1時間にわたって現場を確認した。
県は昨年11月、県内の全原発10基の廃炉を表明し「脱原発」路線と再生可能エネルギー推進を県政の基軸に据える姿勢を明確にしている。今回の視察は、政府、東電に対する事故収束作業への監視強化と原発災害の直接的な被害県として、原発に頼らないエネルギー政策への転換を訴える狙いがあるものとみられる。
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