東京電力は7日、廃炉が決まっている福島第1原発4号機の使用済み核燃料プールから燃料を取り出すために、プール上部を覆うクレーン付きのカバーを設置する計画を経済産業省原子力安全・保安院に報告したと発表した。今年7月に着工し、来年末には燃料の取り出しに着手したいという。
東電によると、カバーは原子炉建屋に隣接して建設し、建屋上部にひさしのように張り出す構造でプール全体を覆う。プールに特殊な容器を沈め、専用の機器で燃料を容器内に回収した後、クレーンで容器ごとつり上げて搬出する計画だ。【西川拓】
毎日新聞 2012年3月7日 20時45分(最終更新 3月7日 20時49分)