福島第一原発の4号機で、皮肉にも「世界初」となる作業に向けた大規模な建設工事の概要が見えてきました。爆発で破壊された5階以上のがれきを撤去。ここに建屋カバーを新たに建設します。この中に新しい大型クレーンを設置し、燃料プールに入っている1500本以上の燃料を取り出すことになります。

 大型クレーンは燃料を移動させるのに欠かせないものですが、爆発で損傷し、今月5日に撤去されました。このため、夏以降に工事が始まる建屋カバーの中に新たなクレーンを設置する予定です。実際に燃料を取り出すのは来年12月を目標としていますが、事故を起こした原発でプールから燃料を取り出すのは前例のない試みとなり、新技術の開発など課題は山積です。

撮影:東京電力

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