巨人も乗った！ＡＫＢ、開幕戦で国歌斉唱

　今季、３年ぶりＶ奪回を目指すプロ野球巨人は４日、開幕戦となる３０日のヤクルト戦（東京ドーム）で人気アイドル集団、ＡＫＢ４８が国歌斉唱を行うと発表した。ＡＫＢ４８は、政府による今月の自殺対策強化月間のイメージキャラクターに起用されるなど、国民的アイドルとして引っぱりだこだが、今度はプロ野球界の“盟主”の開幕戦で大役を務める。

　粋な演出だ。東京ドームで開催されていたオープン戦、巨人−西武の五回終了後、場内に突然、ＡＫＢ４８の楽曲「ＧＩＶＥ　ＭＥ　ＦＩＶＥ！」が流れ出した。

　中堅後方の大型ビジョンには「サプライズ告知」の文字。「開幕戦の国歌斉唱をＡＫＢ４８が行います！」。客席が、どよめいた

　ヤクルトとの３・３０開幕戦（東京ドーム）で熱い視線を浴びることになったＡＫＢ４８の前田敦子（２０）は「読売巨人軍の開幕戦という大舞台。しかも国歌斉唱の大役に身が引き締まる思いです」と球団を通じてコメントした。

　過去、東京ドームでの巨人開幕戦で国歌を歌ったのは２０００年のＳＭＡＰ・中居正広（３９）ら大物ばかり。だがＡＫＢ４８は今や国民的アイドル。内閣府による自殺対策強化月間の啓発キャンペーンのイメージキャラクターに起用され、今年の日中国交正常化４０周年を記念した親善大使にも任命されている。

　メディアの調査、分析を行うニホンモニターが発表した「２０１１タレントＣＭ起用社数ランキグ」でも、女性タレント部門は１位の大島優子（２３）から４位の板野友美（２０）までメンバーが上位を独占。

　読売新聞スポーツ事業部は今回の起用理由を「今年のチームスローガンは“躍動”。そこで、昨年レコード大賞を受賞するなど、日本で一番躍動しているＡＫＢ４８にお願いしました」と説明している。

　ＡＫＢ４８は東京ドームで２００９年７月１日に行われた巨人−広島で始球式を挙行。今度は２度目の登場だが、もともと目標は東京ドームでコンサートを開催することだけに、夢へ一歩近づいた形だ。

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