東日本大震災の前より価格の低迷が続いている被災地の畜産物について、安全性とおいしさをアピールし、消費を促そうという催しが東京で開かれています。
東京・有楽町で開かれた催しには、宮城、岩手それに福島の各県で生産された牛肉や豚肉それにハムや牛乳などの畜産物が並べられました。
主催した畜産経営支援協議会によりますと、3県の牛肉の価格は、震災前より落ち込む状況が続いていて、特に福島県産の牛肉が大きく落ち込んでいます。
肉の販売ブースには、放射性セシウムの値が暫定基準値を下回っていることを証明する紙が貼られていて、販売する肉が試食ができるコーナーでは、焼きたての肉を味わう人たちの長い列ができていました。
神奈川県から来たという女性は「不安でこれまであまり買いませんでしたが、おいしいし、安心と分かればぜひ買いたいです」と話していました。
放射性セシウムの基準値は、牛乳がことし4月から、牛肉は10月から厳しくなりますが、畜産経営支援協議会では、検査を確実に受け、安心して買い求められるようにしていくと話しています。
畜産経営支援協議会の伊佐地誠さんは「食べてもらうことが被災地の生産者の応援になる。ぜひおいしい東北の肉をたくさん食べてほしい」と、話していました。
この催しは、3日は午後5時までで、4日も東京の有楽町駅前広場で開かれます。
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