※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

放射性物質の影響 しいたけ栽培は

3月6日 14時9分

放射性物質の影響 しいたけ栽培は
K10035157911_1203061826_1203061856

原木しいたけの全国的な産地である栃木県は、今後栽培するしいたけの放射性セシウムを減らす方法を調べるため、栽培する林の周辺で落ち葉を取り除くなどの実験を始めました。

栃木県は、原木栽培の生しいたけの生産量が群馬県に次いで全国2位となっていますが、先月、矢板市と那須塩原市で栽培された原木しいたけから国の基準を超える放射性セシウムが検出され、国は2つの市の出荷を制限しています。
栃木県は、国が目安としている1キログラム当たり150ベクレルを超える放射性セシウムが検出された原木を使わないよう、農家に求めていますが、周辺の落ち葉や土からも放射性セシウムを吸収しているおそれがあるとして、那須烏山市の林で実験を始めました。
実験では、原木の周辺にある落ち葉を取り除き栽培したしいたけに含まれる放射性セシウムが、通常の栽培よりも減ったかどうか確認します。
また、放射性セシウムを吸着するゼオライトを混ぜた粘土を、周辺の土の上にまき、栽培したしいたけの放射性セシウムが減るかどうかも調べるということです。
栃木県県北環境森林事務所林業経営課の斉藤倫明課長は、「農家は厳しい状況にあるので、少しでも線量が下がる栽培方法を編み出したい」と話しています。