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2012年 3月 7日(水)放送
ジャンル文化・芸能 地域 話題・ブーム
(NO.3171)

アニメを旅する若者たち “聖地巡礼”の舞台裏

視聴率 11.9%
株式会社ビデオリサーチ 世帯視聴率(関東地区)

特別に有名な名所があるわけでもない地方の町に、突然、若者が大挙して訪れる。そんな現象が全国各地に広がっている。共通しているのはアニメの舞台となったこと。その地を“聖地”になぞらえ、“聖地巡礼”ブームが広がっているのだ。今や“聖地”は全国400カ所以上、10億円の経済効果に湧く町もある。聖地を生み出しているのは登場人物の生活を、実際の町のたたずまいを背景に描く「日常系」と呼ばれるアニメ。放送前から特産品や観光名所を登場させてもらおうと奔走したり、4カ国語に翻訳し海外のファンを狙ったりする自治体もでてきた。ブームの裏には、経済環境の悪化で苦境に立つ制作会社の戦略がある。実在の町をモデルにすれば、架空の町をゼロから構築する場合に比べ、時間も経費も削減できるという。“聖地巡礼”ブームの謎を解き、コンテンツ立国を目指す日本の現状と課題を探る。

出演者

  • 境 真良さん(国際大学GLOCOM客員研究員)

 
 
NHKオンデマンド

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「『クローズアップ現代』始まります。
私たちの町を探しに来てほしいので。」

現実の風景を映したかのようなリアルな背景。
今、実際の町を舞台にしたアニメが人気を集めています。
舞台になった町は聖地と呼ばれ、そこを訪れる聖地巡礼が若者たちの間で大きなブームになっています。

聖地を巡礼する若者の数は年間100万人に上るといわれ、地方都市に予期せぬ経済効果をもたらしています。

自治体の中にはアニメの制作段階から積極的に関わり町おこしにつなげようという所も現れました。

今、全国で沸き起こっている新たなアニメブーム。
若者たちを駆り立てる聖地巡礼の先に何があるのか探ります。