つなぐ 希望の木
災難を乗り越えてきた木々を、都内に訪ねた。
【社会】オリンパス 前会長ら4人再逮捕オリンパスの損失隠し事件で、東京地検特捜部は七日、英医療機器メーカーの買収などに絡み二〇〇九年以降の三年分の有価証券報告書にも純資産を水増し記載した疑いが強まったとして、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の疑いで、オリンパス前会長兼社長菊川剛容疑者(71)ら旧経営陣三人と指南役とされる国内大手証券会社OBの中川昭夫容疑者(61)の計四人を再逮捕した。 特捜部は同日、〇七、〇八年分の虚偽記載について、同法違反罪で菊川容疑者ら旧経営陣三人とコンサルタント会社社長横尾宣政容疑者(57)ら計六人のほか法人としてのオリンパスを起訴した。一方、警視庁捜査二課は七日午後にも、損失穴埋めに利用された国内ベンチャー企業三社の株を高値で売り付け、約三億五千万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いで、横尾被告らコンサルタント会社関係者三人を再逮捕する。 捜査関係者によると、二〇〇六年五月、東証一部上場の化学メーカー「群栄化学工業」(群馬県高崎市)に、三社を「成長が見込める」などと虚偽の説明をし、株の売買代金として三億五千万円を詐取した疑いがある。 オリンパスも〇六〜〇八年、三社を計七百三十四億円という過大な値段で買収。その資金はオリンパスの損失の穴埋めに流用されたとされる。 横尾被告は、群栄側にオリンパスが付けた三社の株価を示して信用させていた。株価は、同被告らが取得した際の二十二〜二百八十六倍だった。横尾被告が野村証券高崎支店長だった当時、群栄の関係者と知り合ったという。 群栄は〇八年三月期と一一年三月期に、三社の一株当たりの簿価を一円とする減損処理をしている。同社は株購入の理由について「オリンパスの投資先の事業に関心を抱いた」と説明していた。 PR情報 
  |