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首相 地域と意思疎通図りたい

3月8日 22時53分

野田総理大臣は8日夜、総理大臣官邸で福島県双葉町の井戸川克隆町長と会談し、先月、政府と双葉郡の自治体との協議が急きょ中止になったことを陳謝し、今後は、地域との意思疎通を十分に図りたいという考えを伝えました。

この中で、双葉町の井戸川町長は「東京電力福島第一原子力発電所の事故から1年がたとうとしているが、町民は帰還の見通しも立たないまま厳しい避難生活を余儀なくされている」と述べました。
そして、除染作業で出る土などを保管する中間貯蔵施設の建設にあたっては、最終処分場も含めて今後の方針を明確に示すよう要望しました。
これに対し、野田総理大臣は、先月下旬に中間貯蔵施設を巡る政府と双葉郡の自治体との協議が急きょ中止になったことについて、「地域との信頼を損ねることがあり、おわび申し上げたい。基本的には地元の皆さんとコミュニケーションを図りながら物事を進めていきたい」と述べ、今後は地域との意思疎通を十分に図りたいという考えを伝えました。
会談のあと、井戸川町長は、記者団に対し「まもなく震災から1年になるが、町民は本当に困っている。野田総理大臣からは前向きに答えていただいたので安心した」と述べました。