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がれき処理に市予算の半分 石巻、新年度1200億円計上
宮城県石巻市は27日、2012年度一般会計当初予算案に計上するがれき処理費用が1200億円に上り、総額の半分近くを占めたことを明らかにした。同市では被災地の自治体で最も多い約616万トンのがれきが発生している。 市によると、一般会計総額は過去最大の2632億円で、東日本大震災関連費が全体の約79%に当たる2097億1200万円。このうち、がれきの処理や仮置き場の運営、公共施設の解体といった災害廃棄物処理費に1205億8052万円を充てる。 土木建設事業が大幅に増え、投資的経費は前年度の15.5倍の680億円に膨らんだ。 災害廃棄物処理以外の主な事業は市内7カ所で実施する防災集団移転に215億1300万円、災害公営住宅の整備に121億7330万円、市内6カ所の土地区画整理事業に向けた調査測量に21億7500万円など。 歳入の中心となる市税は震災の影響で大幅に落ち込むと予測し、前年度比38.9%減の105億5900万円とした。 震災関連業務に対応するマンパワー不足に配慮し、市長管轄の事務職員を100人増員する条例案も提出する。 一般会計を含めた39議案は29日開会の市議会2月定例会に提出される。
2012年02月28日火曜日
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