ここから本文です

興毅、WBO王者・アルセと統一戦へ/BOX

サンケイスポーツ 3月8日(木)7時51分配信

 【セブ島(フィリピン)7日】プロボクシングWBA世界バンタム級王者・亀田興毅(25)=亀田=が、WBO同級王者ホルヘ・アルセ(32)=メキシコ=との世界タイトル統一戦実現に向けて交渉していることが分かった。3階級制覇の興毅に対し、アルセは5階級制覇の実力者。世界が注目するビッグマッチ実現へ、4月4日のWBA同級12位ノルディー・マナカネ(28)=インドネシア=とのV4戦(横浜アリーナ)で弾みをつける。

 関係者によると、メキシコ駐在の亀田ジムの代理人が、アルセ陣営にWBA、WBOのベルトをかけた統一王座戦を打診。アルセ陣営は次戦の相手として、興毅のほかにWBO世界Sバンタム級王者ノニト・ドネア(29)=フィリピン=をリストアップしているが、亀田サイドは「日本での開催に前向きな回答を得て、条件面などを交渉している」という。

 現在、4度目の防衛戦へ向けてフィリピン・セブ島で合宿中の興毅は、「いつでも世界のビッグネームと戦えるように心構えはできているよ。まずは4月の試合でKO決着して弾みをつけたいな」。夢のカード実現へ次戦を圧倒的な試合内容で勝ち、アピールする意欲を見せた。

 亀田家とアルセは三男・和毅(20)がメキシコを練習拠点にしている縁で以前から交流があり、興毅は「メキシコで会ったことがある」。昨年12月のV3戦で交渉した際は日程の問題で実現しなかったが、アルセは興毅との対戦に関心を示していたという。

 アルセが年内での引退を示唆しており、“伝説への花道”として引退前に世界的なビッグマッチを行いたい意向。3階級制覇の興毅は4階級制覇のドネアと同様に、対戦相手として十分な実績を備えている。

 WBOは日本ボクシングコミッション(JBC)の未公認団体だが、統一戦に限っては国内でのタイトル戦が認められている。実現すれば、日本選手初のWBO世界王者の可能性が出てくる。

 3日に中学時代の同級生と入籍を済ませ、秋には第一子が誕生予定の興毅は「いまは目の前の試合を勝つことに集中している」。結婚後初の試合となるV4戦のKO勝利を自らに課し、夢の世界進出へ走り込みにも熱がこもる。

【関連記事】
興毅「新婚モード」封印、セブ島合宿へ/BOX
興毅、大毅とミット打ちで汗/BOX
木村、無敗スーパー王者に挑戦/BOX
ライト級日本王者・加藤、初防衛/BOX
34歳木村、シンガポールで“無敗王者”に挑戦/BOX

最終更新:3月8日(木)9時19分

サンケイスポーツ

 

関連トピックス

主なニュースサイトで 亀田興毅 の記事を読む

ブログパーツ

スポーツトピックス