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【社会】

名古屋の旧町名復活を 経営者ら「有志の会」 

2012年3月7日 10時02分

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 鉄砲町、八百屋町、木挽(こびき)町、上材木町…。町の歴史を刻んできた名古屋市中心部のかつての町名を取り戻そうと、地元の飲食店経営者らが「旧町名復活を目指す有志の会」を結成した。市にも旧町名復活への支援を働き掛けていく。

 「町名を残さなければ、名古屋の歴史が断絶してしまう」と懸念した経営コンサルタント北見昌朗さん(53)=名古屋市西区=の呼び掛けに応じ、2月末、市内の料亭で開かれた会の初会合には、18人が参加した。

 今後は市中心部の町内会に町名復活を呼び掛けるほか、月1回の勉強会を開催、各町の風景を撮影した動画をインターネットで配信して賛同者を募る。

 名古屋市では1960年代、郵便配達の利便性を考えて古い地名を改め「栄○丁目」「錦○丁目」などと住所を簡素化した。

 茶店やウナギのかば焼きを売る店があった「蒲焼町」(現錦3)や、尾張藩の御用両替商が店を構えた「両替町」(現丸の内3)、京都から移ってきた商人が多く住んだ「京町」(現丸の内3)など多くの地名が消えた。

 町名変更は条例を改正すれば実現できるが、課題も多い。住所変更による登記や印刷物の変更など、役所だけでなく住民や企業の経済的な負担も伴う。

(中日新聞)

 

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