アメリカのIT企業、アップルは、世界的なヒット商品となったタブレット端末「iPad」について、画質をハイビジョン並みに高めた新型モデルを発表し、今月16日からアメリカや日本などで発売することを明らかにしました。
アップルは7日、アメリカのサンフランシスコで、タブレット端末「iPad」の新型モデルの発表会を開きました。
新型モデルは、これまでよりディスプレイの解像度を大幅に高め、ハイビジョン並みにすることで、高画質の映像を楽しむことができるほか、カメラを使って鮮明な動画を撮影することもできます。
また、アメリカなど一部の国では、「LTE」と呼ばれる次世代の高速通信にも対応し、大容量の動画などを素早く受信できる機能も備えています。
新型モデルは今月16日からアメリカやヨーロッパ、日本など10か国で発売される予定で、価格は最も安いタイプでおよそ500ドル(日本円で4万円余り)になる見通しです。
アップルのティム・クックCEO=最高経営責任者は、「アップルだけが洗練され使いやすい革新的な製品を提供することができる。この1年にわたり、さらに多くの商品を発表していきたい」と述べ、今後の商品展開に自信を示しました。
iPadの出荷台数は、去年の10月から12月までの3か月間に、世界全体で1540万台に上りました。
これをパソコンの出荷台数と比べると、世界最大手のアメリカのパソコンメーカー、ヒューレット・パッカードの1510万台、中国のレノボの1300万台を上回り、メーカー単位のコンピューターの出荷台数で、アップルのタブレット端末はパソコンを超えたことになります。
タブレット端末は、画面に指を当てて操作するタッチパネル方式を採用していることに加え、起動までの時間が短く、軽くて持ち運びに便利なことから、急速に普及が進んでいます。
世界のメーカーは相次いでこの分野に参入していますが、アップルのiPadのシェアは全世界で6割にも上っており、この分野でアップルの一人勝ちの状態が続いています。
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