去年3月の巨大地震のあと震源域の周辺など全国で起きた体に感じる地震の回数は、1万回を超え、震源から離れた内陸でも地震活動が活発なことから、気象庁は、今後も強い揺れを伴う地震に注意するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、去年3月の巨大地震から今月7日までに全国で起きた震度1以上の地震の回数は1万119回に達し、おととし1年間に起きた地震の8倍近くに上っています。
このうち、およそ70%に当たる7224回は、東北や関東の沿岸などで起きた巨大地震の余震ですが、さらに離れた東北や関東甲信の内陸でも活発な地震活動が続いています。
気象庁は、巨大地震のあと、日本列島の広い範囲で東へ引っ張られる地殻変動が起きているため、地震が誘発されているとみています。
国土地理院の分析によりますと、東向きの地殻変動は東北から中部までの広い範囲で続いていて、岩手県山田町の観測点では、巨大地震のあとから先月までに、およそ76センチ東へ動いたということです。
気象庁の齋藤誠地震情報企画官は「地殻変動が続いている地域では、地震活動が活発なところがあり、引き続き強い揺れを伴う地震に注意してほしい」と話しています。
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