NHK福島県のニュース　福島放送局

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佐藤知事 福島第一原発を視察

福島県の佐藤知事は8日、原発事故から1年となるのを前に、事故後初めて福島第一原子力発電所を視察し、出迎えた発電所長らに「原子炉が冷温停止状態となっても、県民は依然として不安を感じている。廃炉に向けてしっかりとがんばってほしい」と述べました。
はじめに訪れた免震重要棟では、出迎えた高橋毅所長から、「年末に冷温停止状態となったが、長い道のりの途中だと考えている。廃炉のために、これから燃料棒を取り出す作業などが始まるが、一歩一歩着実に進めていきたい」と作業の現状について説明を受けました。
これに対し佐藤知事は、「冷温停止状態となっても、水漏れや温度計の故障などが相次ぎ、県民は依然として不安を感じている。廃炉に向けてしっかりとがんばってほしい」とこたえました。
このあと、事故の収束作業の指揮にあたっている緊急時対策室を訪問し、150人余りの作業員に対し、「最前線でがんばって頂き、感謝している。一日も早く、避難している人たちが帰還できるよう、取り組んでください」と激励しました。
その後、佐藤知事は、バスに乗って1号機から4号機の建屋や、汚染水を処理する施設などをおよそ1
時間かけて見て回りました。
視察を終えた佐藤知事は、「現場を初めて見て、事故の大きさをあらためて痛感した。まもなく1年
になるが、住民の早期の帰還やインフラの復旧など、県としても取り組んでいかなければならないと感じた」と述べました。

03月08日　19時10分

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