少子化対策は女性の早婚? 市議が持論展開

2012年3月6日 09時44分

 那覇市議会(永山盛廣議長)2月定例会で5日、少子化対策を求めた男性市議が「女性が結婚しないと子どもは生まれない」「女性もいい時(25~35歳)にPRすれば間違いなく求める人もいる」など、男性と違って女性は出産のために早く結婚することが適切とする持論を述べた。(堀川幸太郎)

 市議会には「女性蔑視だ」と撤回要求を考える動きがあるが「女性蔑視とみられかねないことは分かるが、少子化の議論を呼ぶのが趣旨なので、発言を撤回する考えはない」としている。

 與儀實司氏(57)=自民・無所属・改革の会=が、個人質問の持ち時間15分のうち、約10分にわたって持論を展開した。

 與儀氏は「婚活しないと結婚できない時代。特に子どもを持つ選択をできる時間に限りがある女性は、危機感を持ってほしい」と主張。「独身の女性は40歳を過ぎると年下を好むようになるらしい。いよいよ男性との距離が広がる」と述べ、「男性は70~80歳でも子どもを生むことができる」とする男女観を示した。

 一連の発言の中で、與儀氏は「こういう発言は女性蔑視といわれかねない部分もある」との認識も語っている。議場には笑い声が起こったが、終盤は「女性蔑視だ」と批判する声が上がった。発言後の取材に與儀氏は「女性の『いい時』である25~35歳の結婚適齢期は出産適齢期でもあり、結婚は少子化対策になる」と説明していた。

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