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ガスボンベ23万本流失、陸の2万本は未処理

読売新聞 3月6日(火)14時57分配信

 東日本大震災の津波で、被災した東北地方を含む6県の家庭用プロパンガス(LPガス)などのボンベが、少なくとも23万本流失したことが経済産業省などの調査でわかった。

 震災直後は火災延焼の原因となり、今もがれき置き場などにガス抜き処理のされていないボンベが約2万本残る。同省は7日に東南海地震などに備えてボンベの流失防止策をまとめる。

 エルピーガス協会によると、青森、岩手、宮城、福島、千葉、茨城の6県では全世帯の65%がLPガスを使用。被害の多かった沿岸部は都市ガスの整備が進んでおらず、LPガスの割合がさらに高いという。

 同省などは6県でLPガスを使う民家など約400万軒のうち、約10万軒が全壊、ボンベ約20万本が流失したと推定。宮城、岩手、福島の3県で高圧ガスの製造などをする業者からも少なくとも約3万5000本が流失したという。

 同省が、ボンベ業者に回収・処理を指導したが、昨年12月時点で業者の廃業などでガス抜き処理がされず、3県のがれき置き場などに約3万2000本が残っていた。ガス漏れのおそれがあり、同省は、宮城県で約8000本、岩手県で3000〜4000本処理したが、約2万本は未処理とみられる。

最終更新:3月6日(火)14時57分

読売新聞

 

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