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宮城県循環器センター患者死亡事故 看護師ら書類送検
宮城県栗原市瀬峰の宮城県立循環器・呼吸器センターで2011年7月、集中治療室(ICU)で使用していた心肺補助装置の電源プラグがコンセントから抜け、入院中の同市の無職男性=当時(82)=が死亡した事故で、宮城県警捜査1課と築館署は8日、業務上過失致死の疑いで、男性を担当していた看護師女性(42)=登米市=と、装置の安全管理責任者の臨床工学技士男性(48)=栗原市=を書類送検した。
また、男性の異状死を24時間以内に警察に届けなかったとして、医師法違反の疑いで、主治医男性(33)=栗原市=も書類送検した。 看護師の送検容疑は7月24日午後5時ごろから午後7時20分ごろまでにかけ、装置のアラーム音に気づきながら、ディスプレーの表示だけで異常はないと判断し、電源プラグを確認しなかった疑い。 臨床工学技士の送検容疑は10年10月に装置を導入した際、メーカーが変更になって電源が切れたときの復旧方法が異なっていたのに、操作の仕方などを周知徹底する研修などを怠った疑い。県警は2人の過失が競合し、事故に至ったと判断した。 主治医は、7月24日午後9時すぎに男性の死亡診断書を作成した際、看護師らから装置の停止が死亡の原因となった可能性のあることを報告されながら、センターを管轄する築館署に24時間以内に届けなかった疑い。 捜査関係者によると、看護師と臨床工学技士は容疑を認めているが、主治医は「異状死との認識はなかった」と否認しているという。
2012年03月08日木曜日
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