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6月から相模原店のハード部門リーダーになりました高山と申します。


ミニバイク担当をさせて頂いておりますので、
ミニバイクのことで書いていこうと思います。


まだまだ若輩者ですが、みなさんのお役にたてるようなコラムを作っていけたらと思います。


皆さんお元気ですか?
自分は夏なのに風邪をひいてしまいとてもつらい日々をおくっています。

7月は夏のスーパーセールを開催させていただき、沢山のお客様がご来店をくださいました。
誠にありがとうございます。


さて今回はミニバイクで人気の高いケイヒンの汎用キャブレターPWK28Φキャブレターについて書いていこうと思います。

もともとモトクロッサーに使うことが多かったPWKですが、現在では主に原付スクーターのカスタムに使われることが多く、28/33/35/38Φと発売されています。
その中でもミニバイクのカスタムには28Φがよく使われています。


何でこんなに人気が高いのか?
それは、よりパワーとスピードを求めてカスタムをしていくと最終的にキャブレターはPWKに行き着くからではないでしょうか。


自分自身もVMキャブ、PEキャブ、PWKと色々と使ってみたのですが、最終的にはPWKにいきつきました。

もちろん、それぞれのキャブレターには、良い所がありますが、その中でもPWKは、三日月型のフラットバルブを採用しているので非常にレスポンスの良いキャブレターです。


「PWKはセッティングが出ない」という方もいらっしゃいますが、元々汎用性の高いキャブレターなので、自分としては意外に28Φはセッティングが出しやすいと思っています。


もちろん、VMやPEにくらべてしまうと、周囲の環境(温度、湿度、その他外的要因)の影響が出やすくは感じますが、経験上1回バシッとセッティングを決めてしまえば、そこから大幅に狂うことはそんなにはないと考えています。


セッティングが決まればPWKらしい低速から高速まで一気に加速していく、あの気持ちよさはなかなか病みつきになると思います。



デメリットもあることはあります。
たとえば、さすがに口径がデカイので、燃費がめちゃめちゃ悪くなるということです。
ガソリンを垂れ流してるんじゃないかと思うぐらいフューエルメーターが、どんどん下がっていきます。また、もともとは85cc〜125ccに使われるキャブレターなので排気量に見合ってないとセッティングが出にくい傾向にあると思います。

また、ビッグキャブレターに替えると、どうしても吸気騒音が大きくなります。
あたり前ですが口径が大きくなればなるほど、うるさくなります。

とはいえ、最近では、ストリートで使う方が多くなっていて、ノーマルのエアクリーナーボックスを加工してなるべく静かに、そして速くカスタムされるのが主流になりつつあるようです。


「一見、ノーマル風でも、走ると異常に速い」みたいな羊の皮を被った狼カスタム(笑)が流行ってきていますね。抜かれた人のびっくりした顔を想像すると、とても優越感にひたれますし。


エアクリーナーの取り付けに関しては、ヤマハ系の車両にはKN企画、ハンドレット、ウインドジャマーズ等のメーカーから、ビックキャブレターとノーマルエアクリーナーボックスをつなぐ汎用のジョイントも販売していますのでチェックしてみてください。

尚、PWK28でノーマルのエアクリーナーボックスを使うと、吸気量が足りなくなりますので、けっこう大きくボックス自体に穴を空けないと走らなくなってしまいます。
しかし、やみくもに穴を空けてしまうと結局、音がうるさくなってしまいますので、少しづつ様子をみながら作業を進めることをおすすめします。


さて。ここからはPWK28でよく聞かれることなのですが、セッティング作業をするうえで、「ジェットニードルの初期出荷時の位置ってどこになるのですか?」と聞かれることがあります。下に表を作ってみました。

 

ジェットニードル(N68B)  
ジェットニードル(N68C)
ジェットニードル(N68D)
ジェットニードル(N68E)
ジェットニードル(N68F)
ジェットニードル(N68G)
ジェットニードル(N68A)(N80F)
ジェットニードル(N68H)
ジェットニードル(N68I)
ジェットニードル(N68J)

 

A,B,C,D,・・・と順番に続いているわけではなくA(標準)が、下から4番目になるので確認の上、ご購入ください。 間違えて買ってしまうと永遠にセッティングが合わず、痛い目に合ってしまいますので。

 

 

さて、PWK28にはオプションパーツも多数あります。結構使えるパーツがありますので、紹介していきたいと思います。

盲栓キャップ&クリップ【105円】
分離給油用のノズルがキャブ本体についているタイプのPWKに使用するオプションです。
本体のノズルを使用しない時に、そのままにしておくと二次エアーを吸ってしまいます。
盲栓キャップ&クリップをノズルにさしておけば二次エアーを吸ってしまう心配もなくなる訳です。ちっちゃいパーツだけどなかなかすぐれ物です。

◇トップ(曲がりタイプ)【1050円】
これはその名通りトップキャップの上についているケーブルアジャスター部分が曲がっている物です。本来はまっすぐなので車種によってはクリアランスのきつい場合もあります。曲がりタイプを使えばある程度の逃げを作れるかと思います。
スペースやスロットルワイヤーの長さ等をご検討の上、装着してください。


スターターバルブ(ワイヤー式)【1575円】
これはチョーク(スターター)をワイヤー式に替えるパーツです。
本来PWK28は引っ張り式のチョークバルブなのですが、これを使えばワイヤー式にすることが、出来ます。
専用のチョークワイヤーというのはないので、お客様へキタコから出ているVM18用のチョークケーブル(905-2011900)【1575円】を使えばワイヤー式として使うことが可能ですとご案内しています。

 

◇キタコ 強化スロットルバルブスプリング
これはバルブスプリングを強化してメリハリのあるスロットルワークを出すためのパーツです。
実際のところ、ノーマルに比べるとPWKのスロットルは軽く感じますので、好みに応じて、交換することをおすすめします。
ラインナップは二種類ありますので、お好みでどうぞ。
(ミディアム):150%強化402-0500000【630円】
(HD): 300%強化402-0500010【682円】

 

キタコ スーパーパワーリング【2520円】
外側の口径につけることで、より吸入量を増やし、吸気を安定させることができるファンネルの一種です。安価なパーツなのにPWKの能力を効率よく引き出してくれます。
シルバー、ブルー、レッドのラインナップがありますのでドレスアップにもオススメです。





他にもまだあるのですが、相模原店でオススメしているのは以上です。



ご覧くださった
皆さんのお役に立てているのかはわかりませんが、今回はこのへんで・・・

ではまた次回までごきげんよう〜♪

 

 
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