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【グラニュース】


金崎、黄金コンビ弾

2012年3月8日 紙面から

名古屋−城南 後半29分、ゴールを決める名古屋・金崎=瑞穂陸上競技場で(畦地巧輝撮影)

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 サッカーのアジアクラブ王者を決めるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は7日、各地で1次リーグが行われ、G組の名古屋グランパス(昨季J1リーグ2位)はホームで城南(韓国)と対戦。2−2で引き分けて勝ち点1を挙げた。H組では、昨季J1王者で初出場の柏がアウェーでブリラム(タイ)に2−3で敗れた。日本勢4チームのACL第2戦は20、21日に行われる。

 後半29分、目の前を全力疾走するFW永井の次のプレーを、金崎は感じて取っていた。「絶対出てくる」。予想通りDFをあざ笑うかのようなヒールパス。あとはGKの動きを見ながら冷静に右隅に流し込むだけだった。「全部永井のおかげ。落としてくれたボールも蹴りやすかった。永井に感謝したい」。同い年のスピードスターと肩を抱き合い、一時は逆転となるゴールを喜んだ。

 昨季は2度の左太もも裏肉離れに泣き、リーグ戦では12試合無得点。復権を期した今季、寡黙な男はピッチ内で誰よりも“自分”を出していた。プレシーズンの練習試合、ほとんどの主力選手が戦術の確認や試合勘を取り戻すことに主眼を置いてプレーするなか、金崎だけは格下相手に激しいプレーをいとわなかった。「開幕だからといって急に気持ちを上げることはない。練習試合でも練習試合だからというモチベーションでやっていないんで」。その意識の高さが、今季初戦でのゴールにつながった。

 ただ、頭を占めるのは個人としての活躍よりもチームの勝利だ。「去年の悔しさ? もちろん、しっかりやりたい気持ちはある。でもチームとしてタイトルを獲ること、それに貢献したくてやっている」。昨季も初めてのACLで4試合3得点と結果を出した。世界と戦うポテンシャルに疑いはない。アジア王者への道に、この男の覚醒は欠かせない。 (宮崎厚志)

 

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