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【プロ野球】

宮国4イニング1失点 19歳開幕ローテへまた前進

2012年3月8日 紙面から

広島−巨人 2回裏2死二塁、石原を三邪飛に打ち取り、打球を見上げる宮国=倉敷マスカットスタジアムで(佐藤哲紀撮影)

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◆オープン戦 巨人4−4広島

 前哨戦で先制パンチを放った。開幕ローテ入りを目指す巨人の2年目右腕・宮国が4イニング1失点の好投。デビュー戦のターゲットとなりそうな広島打線を相手に、4奪三振の強烈デモを演じた。

 1回、松山に内角直球を狙われ、プロ初被弾。練習試合を含む対外試合の連続イニング無失点が5で途切れた。「少し悔いが残る。気持ち的に負けたというか、少し置きにいったボールだった」。素直に反省した19歳だが、マウンドでは落ち着き払っていた。2回先頭の岩本は105キロのカーブを交えて3球三振に仕留めた。この日は最速143キロに対して“最遅”のカーブは99キロ。40キロを超える緩急差で打ち気をそらした。

 糸満高の上原忠監督(49)によると、高校時代は故障を防ぐため、カーブはほとんど投げなかったという。それでも上原監督が「スライダーもフォークもシンカーも教えたら5分で投げられるようになってしまう」と評する驚異のセンスで、プロ入り後に本格習得。予定の4イニングを1失点にまとめる原動力となった。

 巨人の開幕ローテは内海、沢村、東野、杉内、ホールトンが当確。残りの1枠を宮国とゴンザレス、西村らが争う形となっている。競争を勝ち抜いた投手は開幕6戦目となる4月5日の広島戦(マツダ)に起用されることが濃厚。オープン戦とはいえ、同じ相手を封じ込めたことは大きなアピールとなったはずだ。

 原監督も「前回よりも安定感があった。また一枚上に上がったかな」とニンマリ。次回は13日に教育リーグの西武戦(ジャイアンツ球場)に先発し、70〜80球を投げる予定。着実にハードルをクリアしている19歳のローテ入りが、いよいよ現実味を帯びてきた。 (臼杵秀之)

 

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