3・11 殉職消防団員を鎮魂 ラッパ隊、清水港で献奏へ(2/28 08:06)
東日本大震災で殉職した多くの消防団員を慰霊するため、静岡市消防団清水地区本部の清水・蒲原の両ラッパ隊有志が、発災から丸1年となる3月11日午後2時46分、静岡市清水区の清水マリンパークで「殉職者に対する黙とう曲」を東北の海に向かって献奏する。関係者らは「ラッパ演奏で鎮魂の意を捧げ、少しでも心を伝えたい」と県内の消防ラッパ隊員や経験者に合奏への参加を呼び掛ける。
本紙の報道などで、被災地の多くの消防団員が避難誘導などの活動中に亡くなったと知った両隊の仲間たちが「何か自分たちにできないか」と気持ちを一つにしていった。
消防団の式典などで演奏される「殉職者に対する黙とう曲」は別名「国の鎮め」と呼ばれる全8小節の定番曲。これを当日、被災地に向かって参加者全員で合奏する。
清水ラッパ隊副隊長の栗田知昌さんや指導員千島太喜さんが今回、この曲に詞をつけ、「君を忘れない」という慰霊の歌もつくった。「空の青さに君の雄姿が今よみがえる
君を忘れない 君が守った命と共に築いていこう」と殉職者をたたえる。
演奏は有志による個人的な活動として実施する。清水、蒲原ラッパ隊からは当日50人程度が参加する。
実行委員長を務める栗田さんは「最前線で命を落とした方々の、勇気と思いを忘れてはいけない。どなたでも参加してほしい。ラッパを吹けない人は、ラッパ吹奏と共に、黙とうを捧げてほしい」と語る。
参加申し込み、問い合わせは実行委員会事務局の栗田さん〈電054(366)5652〉へ。
清水、蒲原の両ラッパ隊員による合同練習=6日、静岡市清水区
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