広島刑務所:窃盗団の一員 中国籍の受刑者が脱走

2012年1月11日 13時27分 更新:1月11日 13時41分

騒然となる広島刑務所=広島市中区で2012年1月11日午後1時11分、寺岡俊撮影
騒然となる広島刑務所=広島市中区で2012年1月11日午後1時11分、寺岡俊撮影

 11日午前11時25分ごろ、広島市中区吉島町の広島刑務所で、中国籍の李国林受刑者(40)が行方不明になったと、広島県警に110番があった。県警は脱走事件として県全域に緊急配備をし、捜索している。李受刑者は殺人未遂や銃刀法違反などの罪で懲役23年の判決を受け、約2年前から服役中。

 同刑務所などによると、所内の運動場で午前10時半ごろから受刑者約50人が運動をしていたが、約10分後に姿が見えなくなり、同11時の点呼の際にもいなかった。11時15分ごろ、近所の住民から「白い服を着て倒れていた人が立ち上がって東の方に走っていった」と通報があった。

 受刑者用の服が運動場に脱ぎ捨てられており、監視カメラの映像に、午前10時半ごろに受刑者服を脱いだ人物が塀を越える様子が映っていたという。

 李受刑者は身長173センチで中肉、丸刈り。同刑務所では、外壁工事など老朽対策工事が4カ所で行われ、足場などを使って脱走した可能性があるという。

 李受刑者は金庫破りを繰り返し、警察官と発砲事件を起こした窃盗団の一員として有罪判決を受けた。

 同刑務所はJR広島駅から南西約3キロの住宅街にある。【中里顕】

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