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毎日世論調査:「維新に期待」61% 石原新党は38%

【左】橋下徹・大阪市長【右】石原慎太郎・東京都知事
【左】橋下徹・大阪市長【右】石原慎太郎・東京都知事

 毎日新聞が3、4日に実施した全国世論調査で、橋下徹大阪市長が率いる「大阪維新の会」の国政進出に「期待する」と答えた人は61%に上り、「期待しない」の34%を大きく上回った。一方、政党支持率をみると、民主党14%、自民党13%で、1月の前回調査からそれぞれ3ポイント下落し、09年の政権交代後では最低水準。代わりに「支持政党はない」という無党派層が6ポイント増の54%と、過半数に達した。既成政党離れが進む一方で、民意の受け皿として維新への期待感が高まっている。

 維新の国政進出に対する期待感を支持政党別にみると、民主支持層の65%、自民支持層の57%、公明支持層の51%を占めた。「支持政党はない」と答えた人でも、62%が「期待する」と回答。年代別では20代で48%にとどまったものの、30代から60代まで6割を超えている。

 一方、石原慎太郎東京都知事を党首に想定する「石原新党」構想について「期待する」との回答は38%にとどまり、「期待しない」(57%)を下回った。同構想は国民新党の亀井静香代表、たちあがれ日本の平沼赳夫代表らベテラン政治家が進めているが、支持は広がっておらず、維新と明暗を分けた。

 対立を続ける民主、自民の2大政党の支持率は、合計しても3割に届かない。大政党が議席を得やすい現行の小選挙区比例代表並立制で衆院選が行われた96年以降、合計値が3割を割り込むのは、昨年7月以来3度目。民主党の支持率が下落しているのに、自民党の支持率も伸び悩んでおり、2大政党が民意を集約していない。

 中小政党の支持率はほぼ横ばい。みんなの党6%、公明党5%、共産党2%、たちあがれ日本1%などとなった。【田中成之】

毎日新聞 2012年3月5日 1時39分(最終更新 3月5日 1時58分)

 

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