阿部重夫発行人ブログ「最後から2番目の真実」
FACTAleaks――対セラーテム戦争11 真っ赤な嘘
2010年09月14日 [leaks]
民主党代表選のカバーで編集にばたばたしているが、再び速報を挟もう。
10月号の締切間際にセラーテムから回答書が届いた。その全文は編集期間が終わってから公開しますが、同社の本質をあからさまに示すくだりがあったので、そこだけ先に披露しましょう。
このブログの「対セラーテム戦争3 日中連携報道」で、中国の週刊誌「新世紀」が「セラーテム、智能電網(スマートグリッド)の謎」と題した長文の記事を掲載し、同誌のウェブサイト「財新網」にも公開されていると伝えました。この記事について、セラーテムは回答書で次のように言ってきた。
この中国雑誌「新世紀」は、同社社内調査を行った結果、記事の内容は事実と異なることが判明し、自主的に同社HP記載の記事を削除しています。
むろん真っ赤な嘘である。記事は今も財新網に公開されている。念のため新世紀の胡舒立発行人、王爍編集長、記事の担当デスクの3人に直接確認したが、「ありえない」と一蹴されました。当然ですね。
ちなみに新世紀は毎号の発行日から1週間、ウェブサイトで記事全文を公開し、その後は登録ユーザーだけが閲覧できるようにしている。公開直後の記事のリンクを開くと、2週間目からはログインを求める画面に飛ぶが、まさかそれを「削除」と勘違いしたのでしょうか。
回答書は池田修社長の名前で送られてきたが、最低限のチェックすらしていなかったことがこれではっきりした。北京誠信が送ってきたデタラメな報告を鵜呑みにしたのだろう。池田社長が彼らのいいなりであることを示す何よりの証拠だ。
財新網のトップページにある検索ボックスに「Celartem」と入力すれば、記事のタイトルがすぐに表示されます。投資家のみなさんもぜひお試しください。そして明日の株主総会で質問してみてください。「なぜ嘘ばかりつくのか」と。
投稿者 阿部重夫 - 15:00| Permanent link | トラックバック (0)