NHK茨城県のニュース　水戸放送局

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１００Ｂｑ超魚種出荷自粛へ

来月から一般の食品に含まれる放射性セシウムの基準が１キログラムあたり１００ベクレルと厳しくなるのを受けて、茨城県は、直近の検査で基準を超えたケースがある魚種については、あらかじめ魚種単位で、漁業者側に出荷自粛を要請する方向で検討していることを明らかにしました。
これは７日開かれた茨城県議会の一般質問の中で、茨城県の宮浦浩司農林水産部長が述べたものです。一般の食品に含まれる放射性セシウムの基準は、来月１日以降、現在の暫定基準値の５分の１にあたる１キログラムあたり１００ベクレルに引き下げられます。
これについて宮浦農林水産部長は、茨城県が１月以降、沿岸や沖合い、県内の湖で捕獲して検査した７２魚種のうち１２魚種で１００ベクレルを超えたケースがあったと説明しました。
その上で、茨城県産水産物の安全性と信頼を確保するため、直近の検査に基づいて１００ベクレルを超えたケースがある魚種を特定し、基準が引き下げられる来月１日以降、あらかじめ魚種単位で、漁業者側に出荷自粛を要請する方向で検討していることを明らかにしました。
出荷自粛に伴う経済的損失については東京電力に補償させるよう折衝を進めるとしています。
宮浦農林水産部長は「原発事故の収束に見通しが立たない中、漁業者団体と引き続き調整し、新しい基準値の施行に向けた準備を急ぎたい」と述べました。

03月07日　17時50分

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