NHK福島県のニュース　福島放送局

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地域ごとのコメ作付け方針決定

原発事故を受けたことしのコメの作付けについて、去年のコメから100ベクレルを超え、500ベクレル以下の放射性物質が検出された県内の7つの市と町の27の地域のう
ち相馬市の1か所を除く26の地域
で市と町の判断で作付けが行われることになりました。
農林水産省はことしのコメの作付けについて、100ベクレルを超え、500ベクレル以下の地域については市や町が計画を立てて水田の除染を行い、さらにすべてのコメを検査する態勢を確立すれば、作付けを一部認める方針を示しました。これを受けて該当する地域を抱える二本松市や伊達市など7つの市
と町では作付けをするかどうか検討を進めてきましたが、山間部の1か所だけが対象の相馬市が、その地域での作付けを見送ることを決めたほかは、6つの市と町とも26
の地域すべてで作付けをする方針を決めました。
該当する地域全体の農家は約5000戸ですが99％で作付けができることになります。一方、農林水産省が無条件に作付けを制限するとした500ベクレルを超えた地域につ
いても該当する伊達市、福島市、二本松市の3つの市とも、作付け
制限の範囲を現在の出荷制限の範囲よりも狭めることを決めました。市や町がこうした方針を打ち出したのは農家などから作付けが認められなければ、高齢化が進む中、離農が加速しかねないとして作付けを求める声が高まっていることを受けたものです。
ただ、各自治体は基準を超えるコメが流通しないよう水田の除染をどう進めるかや、出荷する全てのコメの検査態勢をどのように整えるかなどの課題を背負うことになります。県は8日にも、各自治体
の意向を取りまとめて国に提出することにしています。

03月07日　19時12分

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