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東北大・佐久間が首位打者「出来過ぎです」 (2/3ページ)

2011.10.10 11:33
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特集 : 大学野球
東北大・佐久間が首位打者「出来過ぎです」

4年の秋にタイトル獲得で有終の美を飾り表彰される佐久間(撮影・山口泰弘)【フォト】

  • シャープな打撃で東北大では32季ぶりの首位打者に輝いた佐久間(撮影・山口泰弘)

 バットを振るたびにヒット。佐久間は大学野球最後の試合も“猛打賞”を記録し、秋季リーグ戦の首位打者に輝いた。

 「出来過ぎです。実力以上の力が(自身リーグ戦)最後ということで出せました。勝って終われてよかったです」

 前日(8日)の第1戦終了時で打率・517とし、最終日に5打数3安打1打点で1分2厘アップさせた。2打席目に中前適時打を放って3、4打席目と連続左前打。11試合に出場して34打数18安打4打点。・529で有終の美を飾った。

 1995(平成7)年秋に池田悟選手が・483で最高打率賞を受賞して以来、じつに32季(16年)ぶりとなる東北大のタイトル獲得。ぶっちぎりの好成績だった。

 過去最高が今春の・233。大変身のきっかけは「シンプルに無駄を省いた打ち方で」と自然体を心がけた。構えた時にバットを動かさず、左足の上げ幅を最小限に抑えた。狙い球はバットが最もスムーズに出る内角高め。アスレチックス・松井とソフトバンク・内川を参考にした。

 来春以降は休学扱いで就職活動。一般企業の事務職を目指す。野球部のコーチとして後輩の指導にもあたる予定だ。

 3月11日の東日本大震災発生から1週間後、先輩の運転する乗用車に同乗し、群馬県前橋市内の実家に帰省。3月下旬に仙台へ戻り、全体練習再開から合流した。未曾有(みぞう)の大惨事が起きた2011年に、様々な思いを抱えながら文武両道を継続させた。

 「最初は苦しかったですが、とてもいい4年間でした。終わりよければすべてよしです」

 東北大は秋季リーグ戦で3勝8敗、勝ち点1で5位だった。佐久間は閉会式でベストナインに初選出され、最高打率賞と合わせて表彰。杜の都で充実の大学野球生活を締めくくった。

(山口泰弘)

佐久間 啓太(さくま・けいた)

1990(平成2)年2月28日、群馬県前橋市生まれの21歳。捕手。小2からオール桃井で野球を始める。前橋一中から捕手。前橋高では1年秋に初の公式戦ベンチ入り。2年秋からレギュラーとなり、3年夏の群馬大会ベスト8。東北大ではベンチ入りした1年秋からレギュラー。1メートル78、74キロ。右投げ右打ち。家族は両親、祖父母と姉。

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