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2011年11月11日0時41分

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東北大生、32季ぶり首位打者 「考えて野球できた」

写真:首位打者を獲得した東北大の佐久間啓太捕手(右)拡大首位打者を獲得した東北大の佐久間啓太捕手(右)

 仙台六大学野球の秋季リーグ戦で、東北大文学部(宮城)4年の佐久間啓太捕手(21=前橋高出身)が打率5割2分9厘で首位打者を獲得した。東北大生の首位打者は32季ぶりの快挙で、「考えて野球をした結果」と喜んだ。

 身長178センチ、74キロ。「運動神経は別に良くないんです」と話す。50メートル走は6秒9で、遠投は85メートル。1試合14盗塁を許したこともある。1年秋から正捕手に定着したが、打率は1割台と2割台を行ったり来たりだった。

 「野球ができる最後の年。悔いを残したくない」。4年春、打撃フォームの改造に着手した。「初めて自分で考えた」。足の上げ幅を小さくするなど無駄を省き、自然な動きで速球に対応できるよう試行錯誤した。

 打順は6番か7番が多く、相手投手が無警戒なのも利用した。「直球3球で片付くと思われてる」。1打席1球は来る内角高めの直球に狙いを絞った。右打ちで、安打18本のうち14本が左翼方向。体をうまく回転させ、内角球に素直にバットを出した結果だった。

 東北大は1997年春に2位となって以降、4位以下が続いている。グラウンドは簡易照明が1灯あるだけで、全体練習は土日だけ。4年生選手は3人しかいなかった。今季チームは5位に終わったが、「僕みたいな普通の選手が活躍することで、後輩に『自分にもできる』と前を向いてもらえたらうれしい」と話した。(渡辺芳枝)

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