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農地の放射性物質調査 丸森・筆甫 最大3600ベクレル

コメ作付け制限値下回る

 宮城県は6日、福島第1原発事故を受けて実施した農地土壌の放射性物質調査結果を公表した。最大は丸森町(旧筆甫村)の1カ所で放射性セシウムを1キログラム当たり3600ベクレル検出した。国が示す米の作付け制限値は5000ベクレル。
 耕地面積の狭い塩釜市を除く34市町村の計874カ所を昨年12月〜ことし2月、簡易測定した。
 「3000ベクレル以上、4000ベクレル未満」は4カ所。いずれも丸森町の旧筆甫村で検出値は3170〜3600ベクレルだった。「2000ベクレル以上、3000ベクレル未満」は11カ所。白石市の旧越河村の3カ所から2188〜2560ベクレルを検出。丸森町の旧筆甫村の5カ所と旧耕野村の3カ所から2000〜2730ベクレルを検出した。
 「1000ベクレル以上、2000ベクレル未満」は83カ所、「1000ベクレル未満」は776カ所だった。
 文部科学省の土壌汚染調査や空間放射線量調査を参考に、最重点地域(白石、角田両市、七ケ宿、丸森、山元3町)、重点地域(岩沼、栗原市など9市町)、それ以外(20市町村)に分類。最重点地域は約50ヘクタールごと、重点地域は約100ヘクタールごと、それ以外は約500ヘクタールごとに調べた。
 県は、11年産米の分析結果から土壌と米の放射性物質濃度に相関関係は薄いと判断。放射性セシウムの吸収抑制効果があるカリウム系肥料の投入などで、米の汚染濃度は抑えられるとみている。
 高橋正道県農林水産部次長は「放射性セシウムの吸収抑制と、できた米の放射性物質検査の二段構えで間違いのないものを届ける」と話した。


2012年03月07日水曜日


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