スポーツ

[虎四ミーティング]
吉原知子(元全日本女子バレーボール)<前編>「眞鍋ジャパンへの期待」

2012年02月10日(金) スポーツコミュニケーションズ

勝てるチームはここが違う!

二宮: なるほど。これは元アタッカーならではの視点ですね。
吉原: 終盤になるとミスが取り返せないので1点の重みが変わります。当然、重圧もかかってくる。しかも、お互いの駆け引きで“最後はこの人にトスが上がるだろう”というのが分かってきます。相手はそれを踏まえて守りますからブロックも一層、厳しくなるんです。エースはそれでも決めなくてはいけない。

二宮: ゲームの流れも踏まえ、大事な場面で仕事ができる。これがエースの条件だと?
吉原: その通りです。勝負どころでエースを中心に、チーム全体で“これは絶対にポイントを獲らなくてはならない”という共通認識ができているかどうか。これが勝てるチームとそうでないチームの差になります。

二宮: 眞鍋監督の戦術が浸透し、エースの木村も脂が乗っている。五輪の出場権は得られていませんが、今回の全日本は期待できると?
吉原: 前回の北京五輪以上に期待できるチームにはなりつつあると感じています。ただ、絶対、五輪に行けると決まったわけではありません。日本がレベルアップしているのと同じように世界も力をつけています。昨年の世界選手権も世界ランク5位だったセルビアが7位に沈んだり、順位は入れ替わっていました。油断せず、まずは着実に5月の最終予選でロンドン行きを決めてほしいですね。

(後編につづく)

吉原知子(よしはら・ともこ)プロフィール>
北海道出身。道立妹背牛商業高校卒業後、88年に日立バレー部に入部。92年にバルセロナ五輪へ出場し、95年に日本人初のプロ選手としてイタリアセリエAアンコーナに入団。その後、同じくセリエAローマに移籍。同年、帰国し、ダイエー入り。96年にアトランタ五輪に出場後、99年より東洋紡、2002年よりパイオニアと渡り歩き、チームの優勝に貢献する。04年のアテネ五輪では主将として2大会ぶりの出場へ全日本を牽引。06年に現役を引退。バレーボールの解説、後進の指導のみならず、東京五輪・パラリンピック招致委員を務めるなど幅広く活躍している。

☆本日の対談で食べた商品☆
冬のあったか「牛まぶし」

冬のあったか「牛まぶし」は、牛丼に「まぶす」というこれまでにない牛丼の新しい食べ方として、昨年2月に発売されてから、老若男女問わず多くのお客様にご支持いただいている商品です。牛丼とかつおの和風だし汁、3種の薬味、おしんこのセットでご提供します。まずは牛丼をそのまま召し上がっていただき、次に3種の薬味をトッピングし、熱々のだし汁をかけます。牛丼にだし汁を合わせたことで、さらさらと食べやすく、ひと味違う牛丼を楽しむことができます。

☆本日の対談場所☆
すき家 虎ノ門四丁目店
東京都港区虎ノ門四丁目1番19号

(店舗写真:守谷欣史)
すき家が世界展開にむけてつくったモデル店舗。2階建てで吹き抜けの店内は従来の牛丼チェーンにはない解放感にあふれています。おひとり様でもグループでも食事が楽しめる店舗です。

(対談写真:羽田記子、構成:石田洋之)

協力:ゼンショー

previous page
4