心臓の冠動脈のバイパス手術を受けた天皇陛下は、胸にたまった水がやや増えているため、7日、宮内庁病院で、たまった水を抜く治療を受けられることになりました。
先月18日、東京大学附属病院で心臓の冠動脈のバイパス手術を受けた天皇陛下は、4日、16日ぶりに退院されました。
退院後、宮内庁の金澤皇室医務主管は、天皇陛下は胸に水がたまる症状や食欲不振などが見られるものの、すべて想定されたものであり、改善の方向に向かわれていると説明していました。
しかし、宮内庁によりますと、その後も、天皇陛下の食欲は期待されたほど戻らず、歩く際に息切れが見られるなど、改善傾向がやや後戻りした感があるとしています。
そして、6日午前、宮内庁病院でレントゲン検査を行ったところ、胸にたまった水がやや増えていることが分かったということです。
このため天皇陛下は、全身の状態の回復を図るため、7日午前中に宮内庁病院で、たまった水を抜く治療を受けられることになりました。
治療は、局所麻酔をしたうえで、注射器のような器具で水を抜き取るもので、バイパス手術のあと、しばしば行われます。
天皇陛下は、お住まいの御所で療養しながら、公務への復帰に向けてリハビリに取り組まれていますが、医師団は「少なくとも今月いっぱいは、お住まいでの静養を基本に過ごしていだたき、公務は控えてほしい」としています。
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