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おにぎり「店内手作り」拡大 ローソン東北支社
 | 店内でおにぎりを調理するローソン仙台扇町3丁目店の店員 |
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コンビニエンスストアのローソンが、店内で調理する「手作りおにぎり」の取扱店を東北で拡大している。東北支社(仙台市)独自の取り組みで、東日本大震災後に売り上げが急増したのを受け、新店を中心に順次導入中。2月末時点では震災前の16店から82店となっており、2012年度中には計約200店にまで増やす方針だ。
仙台市宮城野区に昨年12月開店したローソン仙台扇町3丁目店。手作りおにぎりの販売は1日平均約100個に上る。 手作りするのは紅ザケ、昆布、いくらなど最大11種類。昼食、夕食の時間帯向けに1日2回、店内の大型炊飯器でご飯を炊き、成型器で形を整え、具を入れて手でのりを巻いている。 価格は1個140〜200円と通常のおにぎりより割高だが、斎藤慎吾店長は「リピーターが多く、じわじわと伸びている」。購入した男性会社員(45)は「作った直後に買うと温かく、ふんわりしていて気に入っている」と評価する。 手作りおにぎりは東北支社が10年、本社に提案する形で始まった。試験的に店内調理していた弁当で余ったコメの有効活用策だった。それが震災時、物資が不足している事情もあり、来店客が殺到。1日1000個以上を売り上げた店もあった。このため東北支社が本格展開を決めた。 同支社は2月から、震災の復興工事関係者の来店が多い宮城県南三陸町の店舗でカツサンドを手作りする試みも始めている。 ローソン本社広報は手作りおにぎりについて「ユニークな試みで被災地の食生活にもプラスのはず。売れ行き次第で東北以外への拡大も検討したい」と話している。
2012年03月07日水曜日
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