北朝鮮が国内の核施設で建設している軽水炉型の原子力発電所について、タービン建屋とみられる建物が完成したもようだとする報告書を、アメリカのシンクタンクが発表しました。
これは、アメリカのシンクタンク、ISIS=科学国際安全保障研究所が、5日に発表した報告書の中で明らかにしたものです。
北朝鮮はおととし、ニョンビョンの核施設で発電のため軽水炉型の原発を建設していると明らかにし、ISISはその状況を衛星写真で分析しています。
報告書は、タービン建屋とみられる建物について、去年9月に撮影された写真ではまだ骨組みの状態でしたが、先月3日に撮影された写真ではほぼ完成したとみられると指摘しています。
北朝鮮は、軽水炉型の原発の建設と、原発を動かす燃料のためのウラン濃縮について、あくまで発電目的の平和的な核開発だと主張しています。
北朝鮮は先月、アメリカとの直接協議の結果、ウラン濃縮活動を一時凍結し、IAEA=国際原子力機関の監視を受け入れることで合意しましたが、軽水炉型原発の取り扱いについては触れていません。
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