03/06 17:52 更新
長崎で被爆したにもかかわらず被爆者健康手帳の申請を却下されたとして、処分の取り消しを求める韓国人3人の裁判の第1回口頭弁論が開かれました。爆心地から500メートルの自宅で被爆した金勝男さんら韓国人3人は長崎市に被爆者健康手帳を申請しましたが、去年11月に却下され、処分取り消しを求めて市を訴えました。裁判で金さんは「亡くなった母親の話から自宅で被爆したことは明らか、手帳を交付すべき」と主張しました。一方で被告の長崎市は、「証人がおらず、爆心地から500メートルの距離で生存しているのも常識的には考えられない」として全面的に争う構えです。裁判を支援する団体によりますと、韓国には韓国政府が被爆者と認めながらも手帳が取得できない人が120人ほどいるということです。