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【芸能・社会】

伊藤英明 最凶最悪の主人公 ベストセラー「悪の教典」映画化

2012年3月6日 紙面から

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 ミステリー界を震撼(しんかん)させたベストセラー「悪の教典」(貴志祐介著)が映画化され、猟銃を手に“クラス全員皆殺し”を図る主人公のサイコ教師に、「海猿」シリーズの伊藤英明(36)が起用されたことが5日、分かった。タッグを組むのは、バイオレンス描写に定評ある三池崇史監督。悪役初挑戦の伊藤は「映画史上、最凶最悪の主人公を目指します」と並々ならぬ意欲。今年話題の衝撃作となりそうだ。

 伊藤演じる蓮実聖司は生徒から“ハスミン”の愛称で親しまれ、絶大な人気を誇る高校教師。だが真の姿は、生まれながら他人への共感能力も、殺人への抵抗もまったくない一種の“怪物”。自分に邪魔ならば、淡々と人を殺していく。

 後半のクライマックスで蓮実は、ある自分の失敗を隠滅するため、担任の生徒だけが集まった校内で、笑みさえ浮かべて全員抹殺を開始する。果たして生徒たちの運命は−。映画「バトル・ロワイアル」にも似た緊迫のサバイバル劇が展開しそうだ。

 10社による映画化争奪戦を制した東宝は「中学生とかにも見てもらいたいが、R−15になるかもしれない」という。伊藤の起用理由について「まず笑顔がいいのが重要。笑顔が怖い映画だから。さらに肉体的な強さがあり、ラストのアクションに説得力を持たせられる俳優」と説明。原作の貴志氏も「最高の配役だ」と太鼓判を押した。

 伊藤は「蓮実の発する絶対的な『悪』は、鳥肌が立つほど恐ろしい。役を演じるうちに、自分の人格が蓮実にのみ込まれてしまわないか、ちょっと心配。同時に、これほど強烈な悪に挑戦でき、役者冥利(みょうり)に尽きる」と話す。

 三池監督も「私はハスミンの奴隷だ。もう誰にも止められない」とアブないほどの気合だ。話題をまいた一昨年の映画「告白」に続くダーク路線で「海外からも評価される作品にしたい。ベネチアなど世界の映画祭を狙いたい」(東宝)としている。4月にクランクイン、11月に公開の予定だ。

◆プロ・アマ問わず生徒役募集

 今回の映画では、生徒役(主役級を含む)をプロ・アマチュア問わず募集する。経験不問。オーディションの詳細は6日にオープンする公式サイトに掲載予定。

 

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