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【プロ野球】

桑田氏が金の卵を洗脳!? 新人研修会で講演 得意の話術で

2012年3月6日 紙面から

研修会で巨人の松本竜(左)に質問をする桑田真澄氏=東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪で

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 “桑田イズム”に金の卵が洗脳された!? 2012年NPB新人選手研修会が5日、東京都港区のグランドプリンスホテル新高輪で行われ、新人選手と審判員103人が参加した。4時間超の座学ではアンチドーピングなどの講義に加え、元巨人投手で野球解説者の桑田真澄氏(43)が講演。約35分の熱弁にロッテ・藤岡、広島・野村ら即戦力新人はすっかり心酔しきっていた。

 球界きっての理論派が得意の話術で、金の卵たちの心をわしづかみにした。薬物の乱用防止、暴力団対策、メディア対応…。4時間超の5講義に渡る新人研修では、例年のように船をこぎ出す選手もチラホラ。ただ桑田氏が壇上に上がると選手の目が一気に覚めた。

 まるでマインドコントロールされたかのように全員が前を向き、メモを取り始める。桑田氏は客観的データを表やグラフの形で多用し、パワーポイントを使って解説。時折、選手を指名して答えさせるなど、講演というよりは大学の講義のような雰囲気だった。

 「息子と同世代なのでわかりやすく話すことを心掛けた」。選手としての実績だけでなく、現役引退後、早大大学院で学んだこともあり説得力は十分。「毎日が孤独とプレッシャーとの闘い」「実力世界でも、人間力を磨くことでチャンスが広がる」「人生に代打やリリーフはいない。すべてが自分に返ってくる」。桑田氏ならではの言葉で、大学院の研究テーマでもあった自身の“野球道”を熱く語った。

 約35分に及ぶ桑田イズムには、金の卵たちもすっかり心酔。ロッテ・藤岡は「プロになってもレギュラーにならなきゃ意味がないという話が印象的だった」と言えば、野村は「長くプレーした方の話は勉強になった」とすっかり“洗脳”された様子だ。芸能界では占いに洗脳されたタレントの行く末が心配されているが、こちらの洗脳は心配無用!? 金の卵にとっては何とも有意義な時間だったのは間違いない。 (竹村和佳子)

 

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