中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

中畑DeNAが止まった!! ソフトに完封負け OP戦初黒星

2012年3月6日 紙面から

ソフトバンク−DeNA 試合中、渋い表情を見せるDeNAの中畑監督ら首脳陣=ヤフードームで(佐藤雄太朗撮影)

写真

◆ソフトバンク3−0DeNA

 止まった。3点を追う9回表1死一塁。藤田が二ゴロ併殺打に倒れ、ソフトバンクを相手に、オープン戦初の敗戦が決まると、中畑監督は歯を食いしばり、そして唇をかみしめた。

 「手も足も出ませんでした。日本一のチームの威圧感にのまれたまま終わっちゃったかな」。3安打に封じ込まれてオープン戦4戦目の初黒星。練習試合も含め、対外試合10試合目で初の完封負けだ。「3−0だったけど10−0まで離されたような感じ。ギブアップしていく雰囲気。ボクは大嫌い。昨年あったかもしれないけど、一蹴したい」。中畑監督はそう語気を強めた。

 唯一の好機は6回だった。先頭の荒波が一塁手カブレラの前に絶妙なバント安打で出塁。無死一塁の反撃機をつくった。続く啓二朗(昨年までの登録名は松本啓二朗)は三塁線へバント。投前へ犠打で1死二塁としたが、後続は倒れた。この場面を悔やんだのが首脳陣だ。中畑監督は「あそこは本当は(一塁走者の荒波を)走らせてから送りバントかセーフティーバントをさせたかった。サインミス」と言えば、高木ヘッドも「自分も生きるんだというバントをして(3点差をひっくり返す)勢いをつけてもらいたかった」と意図を説明した。

 ベンチの思惑とは裏腹に、何でもない犠打となった“見えない連係ミス”だったことを明かした。それでも中畑監督は啓二朗を責めることなく「私のミスです」と、就任直後からの言葉通り敗戦の全責任を背負い込んだ。

 「何とか食らいついていかないとね。きょうは完璧な負け。敗戦。心身ともに負けた」。オープン戦は3連勝でストップ。それでも中畑監督は下を向くことなく、必死で気持ちを切り替えていた。 (後藤慎一)

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ