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教員採用、年齢制限を事実上撤廃 熊本市 2012年03月06日

 熊本市教委は、今夏に初めて実施する小中学校教員採用試験の概要を決めた。受験できる年齢を「59歳以下」として年齢制限を事実上撤廃。現場で活躍する臨時採用教師の優遇措置も設ける。

 市教委によると、先行政令市の静岡、新潟などが熊本市と同様、年齢制限を事実上撤廃しているが、九州では県も含め初の取り組み。全教科に適用する。県の受験年齢は39歳以下。

 臨時採用教師で、優遇措置の対象となるのは、今年5月1日現在で市立学校に常勤講師や養護助教諭として任用され、過去5年間に通算36カ月以上の勤務経験がある人。1次の筆記試験のうち教職科目・一般教養を免除する。民間企業や官公庁で10年間に5年以上勤務した人や、青年海外協力隊で2年以上の派遣実績がある人も免除対象とする。臨採教師は、県の教員採用試験でも学校長が推薦した一定人数が1次試験免除となっているが、熊本市で5人程度の“狭き門”だった。

 また、特別選考として、身体障害者や英語免許を持つ小学校教諭、特別支援学校教諭などの免許を持つ小中学校教諭の枠を設ける。ただ、実際に何人募集するかは未定で、5月上旬の実施要項で公表する。1次試験日は県と同じ7月下旬、2次は8月下旬。

 市教委教職員課は「人物重視で優秀な人材を集める狙い。臨採教師の頑張りや、豊かな社会経験を採用に反映できる仕組みを考えた」と話している。(森紀子)



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