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コウモリに感染する新型インフル

2月29日 0時9分

コウモリに感染する新型のインフルエンザウイルスをアメリカの保健当局が発見し、今後、毒性の強さや、ほかの動物や人への感染のおそれなどについて研究を進めることにしています。

これは、アメリカのCDC=疾病対策センターが27日、科学誌の「アメリカ科学アカデミー紀要」の電子版に発表したものです。
それによりますと、研究チームが中米のグアテマラで、2009年から2年間かけ、300匹余りのコウモリを採取してその血液を調査した結果、果物を主食とするコウモリ3匹からインフルエンザウイルスが見つかったということです。
インフルエンザウイルスはさまざまな型に分類され、人間だけなく、鳥や豚などの家畜にも感染することが分かっていますが、今回見つかったのは、表面のたんぱく質の特徴がこれまで見つかったものとは異なり、新型だとしています。
研究チームでは今後、このインフルエンザウイルスの毒性の強さについて調べるとともに、ウイルスが、突然変異などによって、ほかの動物や人に感染しやすくなるおそれについても、研究を進めることにしています。