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原発調査に小型防水ロボット

3月6日 19時26分

原発調査に小型防水ロボット
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東京電力福島第一原子力発電所の事故で、放射線量が高い原子炉建屋の内部での調査に使用するため、従来より小回りがきき、防水機能が高いロボットが開発されました。

このロボットは、消防の救助ロボットなどを手がける「トピー工業」が、東京電力の要請で開発しました。
5台のカメラや、随時計測できる線量計などを搭載していて、長さおよそ50センチと、現在、福島第一原発の原子炉建屋内で使われているロボットよりも、小回りがきくようになっています。
幅70センチ程度の階段の踊り場でも走行できるほか、走行用のベルトの凹凸を大きくしたことで、急な階段の上り下りもできるということです。
さらに、防水性能を高めたことで、深さ3センチ程度の水がたまった場所や、水が流れ落ちている場所でも使用できるということで、今後、原子炉建屋内の調査に使用される予定です。
開発担当者の津久井慎吾さんは、「小型軽量化したことで、ロボットの活動範囲を広げることができた。作業員の被ばくを少しでも低くすることに役立ててほしい」と話しています。