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国際
中国、尖閣71島命名 日本の名称公表に対抗
【北京=川越一】中国政府は3日、日本政府が沖縄・尖閣諸島(中国名・釣魚島)の周辺を含む無人島に命名したことに対し、独自に71の島に命名する対抗措置に出た。中国外務省の洪磊報道官は同日、「釣魚島と付属の島は中国固有の領土で、中国は争いのない主権を有する」とする談話を発表。周辺海域の“波風”が一気に高まりそうだ。
中国側が根拠としているのは、2010年3月施行の「海島保護法」。中国領内に約7千島あるとされる離島の資源開発管理と生態系保護をうたうものだが、狙いは領有権をめぐり周辺各国との摩擦が絶えない南シナ海や東シナ海における海洋権益拡大とみられる。
中国国家海洋局がウェブサイトで発表したリストには、「釣魚島」「海豚島」「鳥巣島」といった名称に加え、中国本土や台湾からの距離、釣魚島からの距離や方角が記載されている。
日本政府は2日、日本の排他的経済水域(EEZ)の基点でありながら名称がなかった39の離島に付けた名称を公表したが、対する中国側の命名数は71島と範囲も広げている。
同報道官は「日本側の一方的な措置は違法で無効だ。日本側がいかなる名称を付けても、これらの島が中国に帰属するという事実は変えられない」と強調。
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