2009年11月、東京都杉並区高円寺南4丁目のビル2階の居酒屋「石狩亭」から出火し、客ら4人が死亡、10人が重軽傷を負った火災で、警視庁は6日、ビルや店の防火管理を怠ったなどとして、東京都新宿区のビル所有会社「東京ビルディング」の社長高橋昭彦容疑者(56)=東京都調布市入間町3丁目=ら3人を業務上過失致死傷の疑いで逮捕し、発表した。
高橋容疑者ら2人は容疑を否認し、もう1人は「消火、避難訓練をすべきところを何もしなかった」と認めているという。
捜査1課によると、3人は火災報知機などの維持管理をするなどビルの防火対策を講じる義務があるのに、消火器や火災報知機が正常に作動しないのを放置したり、非常口前に置かれた座布団などを撤去しなかったりし、従業員に避難誘導訓練をさせなかった疑いがある。